らららの話

文が下手なので文を綴ります お手柔らかに

忘れてしまう前に

 

私は忘れっぽい

 

大切な予定なのにすぐ忘れてしまうし

どこまで本を読んだかもよく忘れる

 

いつもと違う場所に定期券を入れていたら

大慌てで探す羽目になるし

家の鍵閉めてきたっけ、と不安になる

 

友人が喉まで出かかっているんだけど何だったかなぁ

というときに (いわゆるTOT)

どうにか思い出そうとするのを見て まあいいじゃん と

言って 気になるやん!と返されるのがお決まりだし

実際 数分後には忘れてしまっている

 

忘れっぽいのは時に不便だ

 

でも それと同じくらい嫌なこともすぐ忘れる

 

嫌なことがあった日は

おいしいご飯を食べて 大好きな人たちとおしゃべりして

お風呂に入って寝たら もう忘れてしまう

 

いいことだ

人間というのは都合のいいようにできている

 

忘れたくない 忘れたらいけないことは

スケジュール帳や付箋に必ずメモする

いつでも思い出せるように写真もたくさん撮る

気が向いたら今みたいに文字に残す

寝る前に明日の予定をもう一度確認する

 

それでも うっかり忘れてた と

口癖のように今日も言っている

 

忘れたくないことは山ほどあるのに

文字にも写真にも残せないものはたくさんあるのに

 

楽しい気持ちも 嬉しい気持ちも

ワクワクする気持ちもドキドキする気持ちも

悲しい気持ちも 辛い気持ちも 悔しい気持ちも

忘れたくないことだらけなのに

 

とっても楽しかった今日の出来事も
クスッと笑うくらいの些細な日常も
いつか忘れてしまうのかな、と思うと
ふいに怖くなることがある

 

だけど、

あれもこれも忘れたくないような出来事が

たくさんあるというのはとても素敵なことだ

 

 

だから今日も

忘れてしまう前に